自分の作品が世に出る感動は何事にも代えられません。
ライトノベル&小説作家専攻卒
ライトノベル作家とは?
若い世代に人気のあるエンターテインメント小説
ライトノベルと言うのは定義のはっきりしていない言葉です。ライトノベルレーベルから出版されている作品、マンガ・萌え絵のイラストを多用している作品、会話が多くて読みやすく、絵が合って分かりやすい作品など様々な定義があります。ライトノベル作家はそんなライトノベルを執筆する職業です。ライトノベルは一般小説に比べキャラクターコンテンツとしての側面が強く、イラストレーターによるビジュアルも重要視されます。 ライトノベルはエンターテインメント重視の作品が多く読みやすいため、若い世代を中心に幅広い読者層がいるのが特徴です。人気作品になるとアニメ化やコミカライズといったメディアミックス展開が広がり、キャラクタービジネスによる版権収入なども期待できるようになります。
ライトノベル作家ってどんな仕事?
魅力的なキャラクターと物語を生み出す
仕事内容は小説家と大きく変わりません。アイディアを練り、プロットを考え、編集者と相談をしながら執筆活動に取り掛かります。資料が必要な場合は図書館に通ったり取材に行き自分で資料を集めことも大切です。原稿を何度も練り上げ、完成度を高め作品を世に送り出します。ライトノベルは一冊三か月ペースが大事と言われており、執筆速度も重視されます。執筆速度が速い作家のなかには二週間から一か月で一冊書き上げてしまう人もいます。キャラクターデザインの指示もライトノベル作家の仕事です。より作品に合ったデザインや設定を考え、イラストレーターにデザインを発注します。イラストの与える印象が売上にも影響するのでしっかりと内容を考え発注しましょう。
ベテラン作家になると、関係のあるレーベルの作品賞の審査員を務めるなど知名度を活かした仕事の依頼が舞い込むようになります。
プロット制作
温めていたアイディアを使い、物語の骨子となるプロットを制作します。キャラクターの性格や世界観の設定、ストーリーの大まかな流れなどを考えます。編集者と相談しながらプロットを固めます。
取材・資料を集め
プロットをもとに必要な資料を集めます。作品のテーマに関係する文献やモチーフとなる建造物へ取材に行くなどして資料を集め、作品のリアリティを底上げします。
執筆
プロットや資料を参考にしながら執筆活動をします。原稿を何度も推敲し作品を洗練させます。脱稿した原稿を編集者に渡しチェックを受けます。編集者のOKが出れば入稿となり完成です。
イラスト発注
イラストに起こす場面やどんなイラストにするかを決めイラストレーターに発注します。レーベルによっては編集者が全て決めるため、著者はノータッチと言うところもあります。
監修
メディアミックスでは多くの人が作品に関わることになります。そのため、媒体によって作品のイメージが大きく変わることのないように作者自身の監修が必要になります。
どうすればライトノベル作家になれる?
ライトノベル作家への道のり
出版社が開催する新人賞に応募し、入賞をきっかけにデビューする作家が多いです。大賞ともなれば提出した作品でデビューすることもあります。人気レーベルの新人賞になると応募作品数は4000を超える激戦となるため求められる作品のクオリティは非常に高いです。 出版社への持ち込みや自費出版などの方法もありますが、実力主義の職業のためしっかりとした技術を学ぶことが大切です。専門学校へ通えば文章力やストーリー構成の方法といった作家にとって必要不可欠な技術を学ぶことができるため、ライトノベル作家への近道となるでしょう。最近ではweb上で作品を発表できる場も増えており、そこで人気を博した作品が書籍化されるといった形で作家デビューを果たす人も増えています。
求められる知識・資質
語彙力
語彙力を鍛えることで、表現の幅が広がり、同じ表現の繰り返しを防げるなどのメリットがあります。語彙というのは文章の基礎にあたる部分なので本や新聞を読み、日ごろからトレーニングすることを心掛けましょう。
文章力
文章の上手さというのはそれだけで読者を物語に没頭させる力があります。文章力は語彙力、表現力、構成力など文章を書くのに必要な要素の総合力です。バランスよく鍛えて読みやすい文章づくりを目指しましょう。
想像力
ライトノベルはエンターテインメント性が重視されます。読者を没入させ、ワクワクドキドキさせる展開を考えられるように想像力を磨きましょう。
ライトノベル作家に必要な資格や試験情報
ライトノベル作家になるために必要な資格や試験はありませんが、文章力を測る資格として文章読解・作成能力検定があります。文章読解・作成能力検定は日本漢字能力検定協会が主催する資格試験で、文章力や読解力を鍛えることができます。ライトノベル作家は実力主義かつ正解へのレールのない職業なので自己研鑽を重ね、実力を磨いていくことが大切です。専門学校へ行き文章やストーリー構成の技術や知識を身に着ける、ひたすら作品を完成させてステップアップをしていくなど色々な方法があるので自分に合った訓練をし、新人賞入賞を目指しましょう。
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