映像を合成して新しい魅力を引き出す映像表現の可能性と奥深さを感じています。
CGクリエーター専攻卒
コンポジッターとは？
映像素材を合成して一つの映像・アニメ作品へと仕上げる職業
コンポジッターとは、アニメの原画や3DCGをはじめとする様々な映像を組み合わせて、合成することで一つの映像作品に仕上げる仕事です。コンポジッターの語源である「Composite（コンポジット）」は合成写真や合成物といった意味があり、合成技術のプロとして作品作りを支えます。映像素材を組み合わせて合成する際には、画像編集ソフトや映像編集ソフトなどを駆使することになります。素材ごとの色調や解像度をきめ細やかに調整することで、合成の違和感がなく迫力のある映像作品へと仕上がります。自分自身が合成したアニメ映像が放映され、その演出にファンが感動する姿を見た時は、この上ないやりがいを感じることができるでしょう。
コンポジッターってどんな仕事？
映像の最終工程を担当する映像制作の要
映像制作の現場で原画や3DCGなどの素材を合成するのが、コンポジッターの基本的な仕事内容です。映像を組み合わせるだけでなく、合成した上で違和感のある場所や本来隠れているべき場所があれば、コンポジッターが修正・削除を行います。時にはアニメのエフェクトを作成することもあり、スキルの幅を広げることで大きな活躍につながっていくでしょう。それでは、コンポジッターの代表的な仕事内容を紹介します。
映像素材の合成
アニメの原画や3DCG映像を合成し、一つの映像に仕上げる作業です。背景やキャラクター、エフェクトなど様々なシーンを合成していきます。それぞれの素材は色調や解像度が異なるケースがあるため、そのまま合成するのではなく、トーンを合わせた上で違和感なく馴染ませるようにします。
修正・削除
合成した映像に不必要なものが映っていたら、修正したり削除したりします。合成によって看板や背景、影などに違和感が出るケースがあるため、合成後に自然な映像に仕上げるために調整を行います。
エフェクト制作
コンポジッターが、合成するためのエフェクトを制作するケースもあります。映像素材を制作するスキルは、合成するスキルとは異なる知識が求められるため、幅広いスキルを身につけていくことをおすすめします。
どうすればコンポジッターになれる？
コンポジッターへの道のり
コンポジッターになるための必須資格はありませんが、専門ツールを使用したり、映像の最終仕上げに関わったりする仕事なので、デジタルソフトを使いこなせるスキルが必要になります。2Dや3Dの素材の合成技術を求められるので、コンポジッターを養成する映像系の専門学校や美術系大学に進学し、専門的な映像技術を学ぶことをおすすめします。その後、アニメ制作会社や映像制作会社に就職し、アシスタントとして経験を積みコンポジッターへとステップアップしていきます。コンポジッターはセンスや経験も重要になる仕事なので、焦らずじっくりキャリアを積んでいきましょう。コンポジッターとして、より高度なスキルを身につけることができれば、ゲーム業界や映像・映画業界など活躍の場は広がるでしょう。
求められる知識・資質
映像編集スキル
コンポジッターはAfterEffectsやPremire Pro、Illustrator、Photoshopなどの専門ツールを駆使して仕事します。これらのツールに関する知識やスキルを習得し、高度な編集を行えるよう努力しましょう。
芸術性
コンポジッターは、異なる素材を合成して一つの映像作品に仕上げる仕事です。それぞれの素材が持つ強みを最大限に活かし、自然にマッチさせるよう合成するための芸術性が必要です。
コミュニケーションスキル
コンポジッターは制作チーム内でやりとりする機会が多いです。相手の意図を読み取り、的確にチームメンバーに伝えて映像作品を仕上げていくためのコミュニケーション力が求められます。
コンポジッターに必要な資格や試験情報
コンポジッターには、After EffectsやMayaなどのデジタルソフトを使い、2D/3Dの合成を行える能力が求められるので、普段からデジタルソフトの扱いに慣れておくことが大切でしょう。その他にIllustratorクリエイター能力認定試験やPhotoshopクリエイター能力認定試験は、ツールの知識やスキルを有している証明になるのでおすすめです。コンポジッターとして活躍するためには、数多くのアニメ作品や映像作品を鑑賞し、表現技法について学ぶことも重要になります。日頃から様々な作品に触れ、どのような合成技術が使われているのかを見極め、自分自身の表現に取り入れられるようにしましょう。
