仕事図鑑

デザイン業界の仕事

デジタルマーケター

求められる成果も大きく責任重大ですが、目標が達成できた時の達成感や喜びはとても大きいです。

デジタルマーケターとは?

デジタルを活用してユーザーの心をつかむ職業

デジタルマーケターとは、Webサイトやアプリ、SNS、メール、動画などデジタルを活用してオンライン全般のマーケティングを行う仕事です。AIやIoT、ソサエティ5.0など社会のデジタル化が急速に進む中で需要が拡大している職種です。ホームページやECサイトなど、ユーザーがオンライン上でアクセスする場所で商品・サービスに対して顧客の興味を喚起し、ブランドのファンになってもらい、集客から商品やサービスが売れるまでの仕組みづくりを行い、購買してもらうために様々な施策を講じます。そのため、SEO対策やWebプロモーション運用、データ分析などWebマーケティングの業務も担当することになります。最先端の技術を活用してユーザーの心をつかみ、売上を伸ばす過程は責任重大ですが、その一方で自ら企画した施策で商品やサービスの認知を広めることが出来る点は仕事の醍醐味であり大きなやりがいと達成感を味わえる仕事です。

デジタルマーケターってどんな仕事?

効果検証を通してマーケティング効果を最大化する施策を実施する

デジタルマーケターが扱うデジタル施策は、全てデータを蓄積できるものです。ユーザーの行動履歴やサイトの滞在時間、成約に結びつくコンバージョン率、広告のクリック数、メルマガの開封率、SNSの拡散状況などを分析し、PDCA(注1)を回しながら施策を改善していきます。デジタルマーケターに求められる最大の役割は、成約数(コンバージョン数)最大化です。そのため、常にコンバージョン数やコンバージョン率をチェックして、時にはABテストを行いながら売上を伸ばしていきます。また、デジタルマーケティングのツールは常に進化していますので、新しい施策にも積極的に取り組む姿勢が求められます。商品やサービス、ターゲットにとって最適なデジタルツールを活用して、マーケティングの効果を最大化します。(注1)PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のこと

打合せ

マーケティング会社や制作会社などに努めている場合は、クライアントと打ち合わせを行い、デジタルマーケティングの目的や目標を整理します。クライアントの課題や要望に合わせたデジタルマーケティング施策を検討し提案した後、了承を得られたら施策を実施します。

施策実施

デジタルマーケティング施策を実施します。ツールやアプリ、プロモーションなどを自分自身の手で運用することもありますが、デジタルマーケティングは多岐に渡り、それぞれ高い専門性が求められるので、場合によってはパートナー企業と連携しながら運用を進めていきます。

効果検証

一定期間が経てばデータを分析して効果検証を行います。費用対効果の低い施策は打ち切ったり、効果の高い施策は予算を拡充したりします。また、なぜその施策の効果が高かったのかを分析することで、他の施策に活かすことができます。

施策改善

データを元に施策の課題を改善します。例えば同じ広告文であっても、アイキャッチとなる画像によってコンバージョン率は左右されます。大きな変更から細やかな変更までABテストなどを通してPDCAを回し、より効果の出るマーケティングを実現します。

どうすればデジタルマーケターになれる?

デジタルマーケターへの道のり

デジタルマーケターになるために必要な資格はありませんが、デジタルマーケティングの施策やマーケティング全般、ビジネス全般に対する幅広い知識が求められます。そのため、マーケティングやビジネスについて学べる専門学校や大学に進学し、専門知識とスキルを身につけることをおすすめします。その後はマーケティング会社やコンサルティング会社、制作会社、自社デジタルマーケターを募集している企業などに就職し、最初はアシスタントとして活躍することが一般的です。経験を積み実績を残せばマネージャーなどにキャリアアップしたり、独立しフリーランスとして活躍することも可能です。

求められる知識・資質

情報収集力

デジタルマーケティング業界は日進月歩なので、常に最新の情報を収集し、積極的に実践する姿勢が求められます。最先端の情報や動向は英語で発信されるケースも多いので、国内外問わず様々な情報源にリーチしてチェックしておくようにしましょう。

好奇心

デジタルマーケティングの新しい施策や手法を積極的に試したり、常に情報収集したりと、デジタルマーケターは好奇心旺盛であることが重要になります。新しいものが好きな人や、デジタルを活用して世の中をより良くしたいという人に向いているでしょう。

コミュニケーション能力

経営陣やクライアント、上長など様々な関係者と連携をとりながらマーケティング効果を最大化するのがデジタルマーケターの役割です。時には施策のプレゼンテーションを行い説得する必要があるなど、高いコミュニケーション能力が求められます。

デジタルマーケターに必要な資格や試験情報

デジタルマーケターになるために必須の資格はありませんが、マーケティング検定やWebアナリスト検定など、デジタルマーケティングの業務に関わる資格を取得することで就職に有利に働く可能性があります。デジタルマーケティング業界では、昨日まで正解とされていたものが翌日、より良い手法に代替されるということが日常茶飯事です。そのため、既成概念にとらわれず常に最新の情報をチェックし、新たな取り組みにチャレンジする姿勢が求められます。また、マーケティングで相手にするのはクライアントの先にいるユーザーです。世の中のトレンドやニーズに敏感になるためにも、様々なメディアにアンテナを張って情報をキャッチアップすることが大切になります。