資格図鑑

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験はIPAが実施している国家試験の1つ、略称はAP。応用とつくように高度IT人材を目指す人のための資格で基本情報技術者試験の上位に位置付けられている試験です。 基本情報技術者試験の合格者がスキルアップのために挑戦したり、高度情報処理技術者試験を受ける前の登竜門として受験する人が数多くいます。
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応用情報技術者試験(AP)はこんな資格!

  • 基礎的な勉強を終えたITエンジニアが次に目指す資格
  • 合格率は20%を少し超える程度
  • 技術的な問題に対して自分で考えた解決方法を提案できるレベルのIT人材を育成するための試験

応用情報技術者とは?どんな資格?

ITエンジニアとしてスキルアップを目指す人が基本情報技術者の次に受ける試験

IPAの実施する国家試験にはスキルレベルというものが設定されており、応用情報技術者試験はレベル3の難易度です。
高度なIT人材を認定するための資格であり、試験で問われる知識も幅広いものとなっています。基本情報技術者と同じくらいの出題範囲ですが、合格するにはより深い知識が必要となります。
技術的なことだけでなくマネジメントや経営戦略についての設問もあり、合格者にはITエンジニアとしての活躍のみに留まらずITスキルを生かした幅広い活躍が期待されています。

応用情報技術者試験に合格するメリットはなんですか?

IT人材として高い能力を持つ証明となり就職活動で有利です。会社によっては資格手当を出してくれるところもあります。

応用情報技術者は合格率20%ほどの難関資格ですので持っているだけで就職活動のPRに利用できます。ITを絡めたマネジメントや経営戦略の知識も学んでいるのでITエンジニアでなくても活かせる資格です。
また、IT系の会社であれば資格を取得することで資格手当がつく可能性があるので会社に確認してみると良いでしょう。
そのほかにも、応用情報技術者を持っていることで試験を一部免除できる場合があります。たとえば高度情報技術者試験を受けるときに免除申請をすると応用情報技術者試験に合格後2年以内であれば午前I試験を免除できます。

どのような試験ですか?開催時期や会場は?

試験は春と秋の年2回実施されます。試験会場が遠いこともあるので事前に確認することが大切です。

応用情報技術者試験は春と秋、4月と10月に実施されます。
詳細な試験会場は後に送られてくる受験票に記載されますが、最寄り駅から試験会場まで距離がある場合も多いので試験日の前に必ず行き方の確認をしましょう。
また、受験手数料として5,700円の費用がかかります。

試験の難易度はどのくらいですか?

ここ最近の合格率は以下の通りです。

令和二年度令和元年度平成30年度平成29年度平成28年度
受験者数29,02463,55564,36765,03663,293
合格率23.5%22.3%23.1%21.0%21.0%

※令和二年は秋期のみ実施

合格率は20%前半で推移しており、難しい試験であると言えます。応用情報技術者試験は基本情報技術者試験と同じく出題範囲が広いため実務経験を積んでいる人であってもしっかりとした試験対策なしに合格することは難しいでしょう。
自信がある人なら過去問を解くなどの独学でも良いですが自信のない人は講習や専門学校へ通うのをオススメします。難易度の高い試験であり合格者の多くが現役エンジニアですが情報工学系の大学生の中には在学中に合格し就職活動のさいのアピールポイントとする人もいますので、合格には実務経験が絶対に必要というわけではありません。
また、午後の試験では記述式の問題が出題されます。記述式では自分の言葉でしっかりと説明しなければならず、問題への理解度の高さが要求されるため難易度は高くなります。

試験形式

時間区分試験時間出題形式出題数解答数
午前150分選択式80問80問
午後150分記述式11問5問

午前と午後の二部構成となっています。

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どんな職業で役に立つ?

応用情報技術者試験で学んだスキルは多くの場所で役立てることができます。

応用情報技術者に合格した人材は高度なIT知識やマネジメントを学んでいるので活躍の幅は広いです。
プログラマーをはじめとしたITエンジニアはもちろん非エンジニア職がITを活用した企画を立てるような場合にも応用情報技術者の知識を役立てることができるでしょう。

資格が役立つ業界・職業

システムエンジニア

ITの普及にともない需要が高まり続けているシステム開発、そのシステム開発の中心的存在がシステムエンジニア(SE)です。
顧客の要望をもとに業務用システムを開発する仕事なのでITスキルだけあれば良いように思いがちですが、マネジメントの基礎知識やコンプライアンスに関わる知識があればよりユーザーが使いやすいシステムを開発できます。

≫AIエンジニア専攻ページへ
≫スーパーITエンジニア専攻ページへ

ゲームプログラマー

プログラミング技術を使いゲーム開発を行うのがゲームプログラマーです。ゲームプログラミングでは表現の幅を広げるためにゲームハードの限界を引き出すようなプログラムを求められることもあるので、コンピューターのハードウェアに関する知識があると便利です。

≫ゲームプログラマー専攻

ネットワークエンジニア

企業の持つサーバーやネットワークシステムを開発し、保守運用を行ってシステムの安定した稼働を支えるのがネットワークエンジニアです。
サーバーを稼働させるハードウェア、さまざまな通信を行うネットワーク、システムの開発に使うプログラミングなど幅広い知識が必要となる職業なので応用情報技術者で学ぶ広範囲の知識を活かしやすいです。

≫スーパーITエンジニア専攻ページへ

システムエンジニア

ITの普及にともない需要が高まり続けているシステム開発、そのシステム開発の中心的存在がシステムエンジニア(SE)です。
顧客の要望をもとに業務用システムを開発する仕事なのでITスキルだけあれば良いように思いがちですが、マネジメントの基礎知識やコンプライアンスに関わる知識があればよりユーザーが使いやすいシステムを開発できます。

ゲームプログラマー

プログラミング技術を使いゲーム開発を行うのがゲームプログラマーです。
ゲームプログラミングでは表現の幅を広げるためにゲームハードの限界を引き出すようなプログラムを求められることもあるので、コンピューターのハードウェアに関する知識があると便利です。

ネットワークエンジニア

企業の持つサーバーやネットワークシステムを開発し、保守運用を行ってシステムの安定した稼働を支えるのがネットワークエンジニアです。
サーバーを稼働させるハードウェア、さまざまな通信を行うネットワーク、システムの開発に使うプログラミングなど幅広い知識が必要となる職業なので応用情報技術者で学ぶ広範囲の知識を活かしやすいです。

情報処理系にはどんな資格があるの?いきなり応用情報技術者試験を受験しても大丈夫?

応用情報技術者試験に受験資格はありません。なのでいきなり応用情報技術者試験を受験することも可能です。
基本情報技術者試験と出題範囲が似ているので基本情報技術者試験に合格してから次のステップとして応用情報技術者試験に挑戦する人も多いです。

基本情報技術者試験

IPAが実施している国家試験でスキルレベル2。ITエンジニア向けの入門資格のような位置づけの資格で情報処理の勉強を始めたばかりの人がとりあえず取得を目指すことが多いです。
応用情報技術者試験と出題範囲が似ているため応用情報技術者試験を受験する前の腕試しとして受験する人もいます。
以前は応用情報技術者試験と同日開催でしたがコンピューターを使って解答するCBT方式というものが採用されたことにより試験日が選べるようになりました。

情報処理安全確保支援士試験

応用情報技術者試験よりもワンランク上のスキルレベル4の試験です。応用情報技術者試験に合格後2年以内あれば午前Iを免除することができます。
情報セキュリティに関する資格なのでITに関わるどの分野であっても役立つ資格です。情報処理安全確保支援士として活動するにはIPAに登録が必要となるほかにも、資格を維持するためには有料の講習を毎年受けなければならないので注意が必要です。