株式会社REJECT

大事なのは技術と理解力と熱意。
若手だからこその意見や知識が会社を支えている!

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代表取締役CEO

甲山 翔也氏

1999年、大阪府生まれ。10歳よりeスポーツ選手として活動を始め、多くの実績を残す。2018年12月に会社設立とともに選手引退し、チーム経営・マネジメントに専念。現在は経営に注力しながら、選手経験を活かして自ら積極的に選手スカウトなどを行っている。

本校卒業生

若手の意見が大事!だから、どんどん主張をしてほしい

学生: はじめに、御社の主な事業内容をお伺いできますか?

甲山: 僕が企業説明会で福岡校にうかがったときに、際立って発言力がある学生がいたんです。それが原田くんです。彼の「伝える能力」にひきつけられ「うちの会社に来てほしい」と思い、ふだんはあまりやらない採用の仕方ですが、スカウトをさせてもらいました。

原田: 僕も企業説明会のことは印象に残っています。甲山さんが話してくださった企業理念などはもちろんですが、甲山さんの人柄にも魅了され、「この方についていきたい!」と思ったんです。だから僕自身も、自分がやってきたことや、できることをアピールしました。

甲山: 彼の物怖じせずに、積極的な発言ができること。なおかつ、その発言の中身にきちんと知識があること。その点も含め弊社にとって必要な存在だと思いました。弊社は、20~60代まで幅広い年齢層の社員がいますが中堅の意見だけだと、どうしても保守的になってしまいます。だからこそ若手にどんどん主張してもらい、それを客観的に判断ができる上の世代がまとめる。そういった体制を目指しています。

原田: 僕はインターンとして働かせていただいたのですが、働き始めた2日目のミーティングでも、ぐいぐい意見を言わせてもらいました。僕はもともと積極的に発言するタイプではありますが、そうはいってもインターンという立場だと、環境によっては尻込みしてしまうと思うんです。でも、遠慮なく意見を言っていました(笑)。それができたのは、やはり意見を受け入れてくれる環境だったからだと思います。

甲山: 僕も社員にはふだんから「主張をして」と言っています。どうせ無理と思うようなことでも100個提案したら何か採用されることもあるし、突拍子もないアイデアから、おもしろい企画が生まれることもある。何も言わなければそこで終わりですが、発言してみると、その先に思わぬ展開があるかもしれない。だから、どんどん意見してほしいと思っているんです。

実力があれば、若手でもリーダーや役員にもなれる

学生: 若手も即戦力として、活躍することができるのでしょうか。

甲山: 若手こそ、貴重です。今の10代、20代は子どもの頃からゲームに慣れ親しんできた世代なので、ゲームはもちろんe-sportsへの理解度も高いんです。30代以上にはない経験や知識が詰まっているんですよね。弊社の場合、人事や労務、経営に関する分野などはベテランでしっかり地盤を固めていますが、選手のマネジメントや、企画・クリエイティブなどの分野は若手が中心です。それに、弊社は年齢に関係なく実力主義。適正があれば、20代でもリーダーや役員になれる可能性はいくらでもありますよ。

原田: 僕は高校生のときにe-sportsを知りました。もともと小さい頃からゲームが好きだったのですが、その世界の延長上に、れっきとしたプロがいて、世界的な大会があって賞金もある。こんなすごい世界があることを知り一気に引き込まれていきました。そこから、いろいろ調べていくと福岡の専門学校にe-sportsの学科ができることを知ったんです。「e-sportsのことを学びたい!」という思いが強くなり入学を決めました。それに、僕はこの学科の1期生です。ということはまだ、専門学校でスキルを身につけて社会に出た人はきっと少ないはず。ここで勉強すれば、就職にも、社会に出てからも有利なんじゃないかなと思いました。

甲山: 実際、その通りだと思います。僕らが中途採用をするときは、どんなスキルをもっているか、どれだけゲームやe-sportsへの理解度、熱意があるかを見ますが、これらを兼ね備えた人はほぼいないんです。熱意もあるしe-sportsをよく知っているけれど機材が使えない。あるいは、編集技術には優れているけど、ゲーム業界への理解や知識が浅いなどどこかに偏りがちで、「ゲーム業界のプロ」といえる人は少ないのが現状です。でも、専門学校を経てきた原田くんはこれらを兼ね備えています。だから間違いなく即戦力。彼はとっさに機材を扱うこともできるし、ゲームの知識も幅広いので、選手やストリーマーも厚い信頼を寄せています。それに、発言力や伝える力があるのも、強みですよね。

原田: 学校では企業様と一緒に、e-sportsのイベントを行うことがよくあり、僕はそういった場面でリーダーになる機会が多かったんです。だから、「どうすれば、うまく伝わるか」を試行錯誤してきたし、場数も踏んできました。こういった経験によって、「伝える力」を身につけることができたんじゃないかと思います。それから、人にうまく伝えるためには、自信をもって話すことが大事だと思ったんです。そして、自信をもつためには知識を増やし、しっかり下調べをするのが必要だと思いました。そういったことから、いろいろなことに目を向け、わからないことはすぐ調べる習慣も備わったと思います。

偏見を払拭し、ゲームがもっと認められる世界にしたい

学生: 今後の目標や取り組みを教えてください。

甲山: 「YouTuber」に対する見方は近年大きく変わり、職業としても認知されるようになりました。一方「ゲーマー」はというと、「所詮ゲームでしょ」と、蔑まれる傾向がまだ世の中にあります。そういったイメージを払拭しゲーマーがもっと認められる世の中を確立したいと思っています。そのためには、e-sportsがビジネスとして成功していることを世間に発信していく必要があります。また、ネガティブに捉えられてしまう背景には、「健康や精神衛生上よくない」などといった偏見があることもひとつです。そのため、選手の健康やメンタルのサポートにも力を入れています。また、筑波大学と共同でゲームが体に与える影響などを科学的に解明するプロジェクトも取り組んでいます。

原田: 僕は、まずは選手やストリーマーを全力でサポートし、彼らが心底楽しめる環境をつくっていきたいです。自分なりのアイデアを出して、業界を盛り上げていきたいと思っています。

専門学校で技術を身につければ入社した日から即戦力に

学生: これからe-sports業界を目指す人が、取り組んでおいたほうがいいことはありますか?

原田: 皆さん、ゲームが好きであることは間違いないと思うのですが、e-sports業界を目指すならばやはりe-sportsを見て知っておくことが必要だと思います。それから、自分が欲しい情報を的確に収集する力や、正しい情報を見極める力も鍛えておくといいと思います。

甲山: この業界は、長年の経験がものをいう職業とは違い、技術があれば若手もすぐ即戦力として活躍することができます。専門学校に通うのであれば、やはりしっかり技術を身に付けることが大事だと思います。そうすれば、入社したその日から活躍できますよ。

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